流転の王妃

2003年11月30日
二夜連続のドラマを観た。
戦前戦中戦後にわたる、清王朝へ嫁いだ日本人女性の日中間の中での「本当の」ストーリー。

もともとは、お嬢様として育った女性が、清皇帝の弟と「政略結婚」したのだけど、お互いはとても信頼しあっていて、時代は重く暗い中、とても素敵な夫婦愛で支えられていたようだ。
日本人の横暴ぶりには、時折私は、恥ずかしくもまた怒りを覚えてしまった。中国の方に、本当に申し訳ない、という気持ちでいっぱいになった。もちろん、誇り高い日本人もいたけどね。

戦争をモチーフにしたドラマを見るたびに「こんな時代に生まれなくてよかった」と思うけど、人を思いやる気持ちなどは、平和すぎる今の時代、うまく育っていくのかとも思う。毎日いいニュースは流れてこないし、イラクでは日本人の大使館員が殺害されている。
ドラマでも大量虐殺の後、遺体を大きな穴の中にボンボンと入れ込み、ガソリンをまいて火を放つシーンがあって、思わず目をそらしてしまった。

だからそのぶん、いつも相手を思いやる夫婦の姿がとても印象的だった。

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