17歳の地図

2003年4月26日
高校生の頃の私は,尾崎豊が大好きだった。
きっかけは,「卒業」という歌を聴いて,ものすごいなあ・・・と感じたのだ。
高校生の頃は,誰でもそうだろうけれど,親や社会
そのほかいろんなモノに対して「反感」みたいなものを持っていて,でもそんな自分は,カラダだけはなんとなくオトナだけど,中身はコドモ。けれども自分の思っていることは全て正しくて,でもそれを実証できるものなんて何もない。そういうジレンマの中で毎日を過ごしていた気がする。
そんな中で聴いていた尾崎豊は,自分の気持ちを支えていた。
高校を卒業してから,一度東京ドームへライブに行った事がある。ひたすら歌う尾崎。ずっと立ちっぱなしの観客。ほとんどの歌を覚えていたから私もずっと歌いっぱなしだった。

尾崎が亡くなった頃は,私も色々つらい時期だった
から,「そっか,,,やっぱり尾崎って,,,天才だったんだな」と考えるのがせいいっぱいだった。

今テレビで尾崎豊の特集をやっていて,17歳の頃の私を思い返す。あの頃の私が,描いていた地図は一体どんなものだったのか。もう覚えていない。つらいとき,かなしいとき,何気ない毎日を過ごしているとき,いつも尾崎の歌がそばにいてくれていた。
尾崎が亡くなってから,もうかなりの時間が経つ。
色褪せない,彼の歌,思い。彼の生きている姿を知らない人たちも,彼を思っているようだ。

また,聴きなおそうかな。尾崎の歌。

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